福岡県立特別支援学校肢体不自由・病弱教育研究協議会
福岡県立特別支援学校肢体不自由・病弱教育研究協議会(略称「県肢病研」)では、県立特別支援学校の肢体不自由・病弱教育の充実、発展を図ることを目的に、以下のような取組を行っています。
<参加校>
築城特別支援学校、古賀特別支援学校、福岡特別支援学校、柳河特別支援学校
田主丸特別支援学校、太宰府特別支援学校、直方特別支援学校
<県肢病研の取組>
1.定例会…年2回(6月頃、2月頃)
参加校7校の管理職と担当者を中心として、教育課程の改善や専門性の向上等の諸課題に係る協議などを行っています。
2.教師間交流…通年
参加校7校間で、在籍校以外の学校で体験的な研修を行ったり、校内研修における講師として、他校の人材を活用したりしています。令和1年度は、体験的な研修として4件の教師間交流を行いました。
3.夏季研修会…夏季休業中
毎年、夏季休業中に参加校間で希望者を募り、合同の研修会を行っています。各学校の取組等を共有し、肢体不自由・病弱教育の専門性を高めていくことができるような研修としています。
<本年度の年間事業報告>
〇定例会
・第1回定例会…令和3年5月17日
・第2回定例会…令和4年1月21日予定
〇夏季研修会…令和3年8月23日
今年度は、新型コロナウイルス感染症対策のためオンラインで実施しました。(7校から174名の参加)午前中は全体講話、午後は各校主催の研修講座を行いました。各校が専門性を生かした研修講座を担当し、講義や実践報告など様々なスタイルで学び合いました。
・全体講話
「病弱及び肢体不自由による学習上の困難さを軽減するためのiPadの活用について」
国立高等専門学校機構熊本高等専門学校特命客員教授
一般社団法人できわかクリエイターズ理事 福島 勇 氏
・各研修講座
①「そのアイデアいただきます!~よりよい引き継ぎシートを目指して~」【築城】
各校で使用している「引き継ぎシート」についての紹介をしました。「引き継ぎシート」とは、特別な教育的支援の必要な児童生徒が、一貫した継続性のある支援を受けることができるために作成するものです。「引き継ぎシートの有効活用」や「引き継ぎシートあるある」などの情報交換をし、より良い「引継ぎシート」の作成や活用方法について考えました。
②「特別支援学校専門スタッフ強化事業の取組~どんなことしてますか~」【福岡】
本県教育委員会が行う特別支援学校専門スタッフ強化事業を活用した校内の現状と課題について、情報交換をしました。特に、外部専門家活用事業については、各学校がどのような専門家の指導を受けてどのような成果があったのかなどを話し合い、今後の参考になる場となりました。
③「柳特名物!?危機管理課!!」【柳河】
毎年改善を行っている「防災訓練」や「2階からの避難」など、防災体制全般についての紹介がありました。また、各校の訓練についても情報交換をし、防災知識について深めていきました。
④「学級目標:頑張るか、超頑張るか。~なりたい自分になるために~」【直方】
高等学校と同じ教育課程で学習する高等部生徒の、進路実現に向けての取組が紹介がされました。社会貢献活動、社会で活躍している当事者の方々との出会い、具体的な進路実現等など、進路指導について様々な内容を取り上げ、意見交換をしていきました。
⑤「I(いつも)C(ちょっとで)T(楽しく)~先生たちのデキル引き出しをふやそう!!~」【太宰府】
本県教育委員会による指定・委嘱を受けた重点課題研究の進捗状況を踏まえ、ICTを活用した授業づくりについて事例が紹介されました。教員が「ICT」を使って授業を楽しんでいくことを共有し、ICTを活用してどんな授業をつくっていくのかにフォーカスした研修が行われました。
⑥-1「交流及び共同学習の取組」【田主丸】
小学校や高等学校、特別支援学校との交流及び共同学習の取組について紹介されました。また、感染症拡大防止への対応を行ったうえでの実施方法についても情報交換が行われました。
⑥-2「はじめまして。古賀特別支援学校病弱教育部門です。」【古賀】
病弱教育部門の紹介や、実施している交流及び共同学習について紹介されました。各校の実態を踏まえた工夫や課題などの情報交換をし、「繋がりのある交流」を目指して考えを深めました。